色色暦

日常のことを徒然と

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意外と早い

カフェで読書するのは家で読書するより一段と集中できる気がします。

それだけ家には誘惑が多いのです・・・(笑)

 

田辺聖子さんの「ジョゼと虎と魚たち」が思いのほか面白くもう読了してしまいました。

オトナの女性たちの恋愛物語集でしたが、作者の感性がとても鋭く繊細なのか言葉の端々が女性だからこそ表現できる登場人物の感情にのめりこんでしまいました。

登場人物も昭和の時代に自立したオトナの女性が多めということで気の強さは一級品です。

あと文章が直接的じゃないのに時折、幻想的で艶めかしい情景が思い浮かぶ表現も逸秀でした。きっと影響された作家さんも多いのではないのかなと勝手に想像を思いめぐらせてみたり。

 

表題作のジョゼと虎と魚たちは他の話とは毛色が違い、身体に障害を持つジョゼが主人公で、口が悪く一見気が強そうに見えますが、心の闇や孤独、脆さというのを垣間見る表現がこれまた直接的でないのに美しくて逸秀でした。

 

作者である田辺聖子さんはご逝去のニュースで知るまで、恥ずかしながら作品の名前しか知らなかったのですが、神戸にゆかりがあったとか、なんとか。

また機会があれば他の作品も読みたいと思いました。

 

本の読むペースが思いのほか早いので、本代の出費がかさむとバカならないと思い、kindle unlimitedに登録しました。

kindle unlimitedに登録すると洋書も含む200万冊近い本が読み放題なので私の読書量なら月額料金980円で充分元がとれます。

 

次に選んだ読書本は灰谷健次郎さんの「太陽の子」

あらすじを見ると神戸が舞台なようですが、沖縄で起きた戦争も絡んでくるようです。

学生の時、本の虫だったはずが、読む本のジャンルが偏っていたせいか名作と呼ばれる本はほとんど読んでいない気はします・・・(苦笑

 

職業訓練が始まったら読書量はどう変化するかは分かりませんがkindle端末は出かける時もすっかり手放せなくなりました(笑)